石塔寺

聖徳太子が建立した近江四八ケ寺の最後に建てられた寺で、当初は成就寺と号したが
一条天皇の代に石塔が出土し、現寺名に改めたという。

石段を登りつめると高さ7.5mの石造三重塔が現れる。
石塔は朝鮮半島の層塔の系譜をひくものとされ、ことに百済定林寺址塔と類似している。

石塔寺のある蒲生郡は天智天皇八年(669年)百済の人、鬼室集斯ら700人余が移り住んだ(日本書紀)。
この石塔はこうした百済系渡来人が造立したといわれている。

錦秋 京都・近江